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アイコン2025/06/13

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なぜ「休んでも疲れが取れない」のか?—— 回復できない神経の話

朝、目が覚めても体が重たい。
せっかく休日にゆっくりしたのに、疲れが抜けていない気がする。
寝てもスッキリせず、なんだかイライラもする。

そんな声を、最近とてもよく耳にします。

「ちゃんと寝てるのに」「温泉に行ってきたのに」――
それでも休んだ気がしないとしたら、それは「からだの問題」というより、神経の回復ができていない状態かもしれません。

「休んでいるのに疲れが取れない」その正体は

人の体には、自律神経という“自動調整装置”のような働きがあります。
その中でも特に重要なのが、

活動モードの「交感神経」

休息・回復モードの「副交感神経」

このふたつのバランスが、毎日の体調を大きく左右しています。

でも現代人の多くは、気づかないうちに“交感神経が優位”なまま生活をしているのです。
スマホの通知、仕事のこと、家族の心配事…。
頭も体も、どこか常に「スタンバイ状態」。
つまり、“神経だけが休まらないまま、休息をとっている”という状況になってしまっているのです。

「眠れている=回復している」とは限らない

「ちゃんと寝てるんですけど…」
そうおっしゃる方も多いのですが、睡眠の“深さ”や“質”までは意識されていないことがほとんどです。

副交感神経がしっかり働いていれば、深い呼吸ができて、脳も体もリラックスできます。
しかし、神経のスイッチが切り替わらないままだと、眠っていても脳が休めず、寝起きに疲れが残るのです。

例えば:

・朝起きてもぼんやりしている

・寝ても夢ばかり見ている

・小さな音で目が覚める

これらは、神経がうまく“オフ”になっていないサインかもしれません。

神経の“休息スイッチ”を取り戻すには

当院では、こうした「休んでも疲れが取れない」状態に対して、整体や鍼灸を通じて自律神経のバランスを整える施術を行っています。

・背骨や骨盤のゆがみを整えることで、脊髄神経の伝達がスムーズになる

・横隔膜の動きを良くすることで、呼吸が深くなり副交感神経が働きやすくなる

・頭蓋(とうがい)調整で、脳脊髄液の循環を促すことで、脳の疲労を緩和する

…など、神経系の回復に特化したアプローチを組み合わせています。

また、「胃腸が張る」「胸がざわつく」「夜になると不安になる」といった感覚も、自律神経の乱れによるサインです。
体は、ちゃんとサインを出してくれているんですね。

本当に休めると、人生が変わっていく

「ちゃんと休めている」と感じられると、

・イライラが減る

・思考がクリアになる

・朝の目覚めがすっきりする

こういった変化が、少しずつ日常に現れてきます。

単なる“疲労感”と思っていたものの裏には、神経の回復がうまくいっていない状態が隠れていることがよくあります。
もし、「休んでも回復できない」という感覚に心当たりがあれば、
それは“からだの声”が教えてくれているのかもしれません。


あなた自身の“休息スイッチ”を取り戻し、
ふたたび元気な日常を送るための第一歩として、
どうぞお気軽にご相談ください。

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