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アイコン2018/08/13

アイコン坐骨神経痛

鎮痛薬が効かなかった坐骨神経痛に必要な施術とは

今日は坐骨神経痛の改善した症例です。

50代女性でパートで旅館の室内清掃かたづけなどのパートをされています。

来院された時は、痛みが左のお尻からもも裏にかけてかなりの激痛がありました。

イスに座ることができないので、食事は立ったまま摂るしかできない状態でした。

仕事でふとんの上げ下ろしなどがあるので、普段から腰痛を感じることがあったそうで、それくらいしか思い当たることがないそうです。

来院された際、1か月前からなんとなく腰に違和感は感じていて、それが3日前から急に激痛が襲ってきたんだそうです。

病院の整形外科へ駆け込んだところ、坐骨神経痛と診断されました

レントゲン写真を撮ってもらうと、お医者さんから「腰椎の5番目のすきまが少なくなっていて、椎間板が薄くなっている」と言われました。

シップ薬と鎮痛剤を処方されましたが、ご本人があまり強いお薬を好まないという意向からカロナールを出されたそうです。

カロナールの作用はおだやかな解熱鎮痛剤で、副作用が少なく皮膚の血管を広げて熱を放散させる作用や、脳の痛みの感受性を低下させる作用があるといわれています。

しかし、仕事を休み3日間この薬を服用しても何の効き目もありませんでした。

このお薬は、一般的には解熱の効果を期待して風邪による発熱・頭痛に使われることの方が多いようです。

市販薬のノーシン、セデス、ナロンなどに入っているアセトアミノフェンが主成分なんですね。

だから、痛み治療で良く使われるロキソニンなどの炎症を抑える鎮痛剤とは異なる働きです。

お医者さんの診断処方なので、勝手な解釈はできませんが、もらった薬はこの方の坐骨神経痛には効かなかったということです。

それで、祝日に診療している当院に駆けこんで来られました。

?痛みの原因となる体のひずみを考えて治療する

痛みの症状に対してはもちろん楽になるように治療するわけですが、この方は他にも頭痛や便秘、手足の冷え、疲れが取れにくいなどの症状があることが問診でわかりました。

そこで、治療はまず「体の治る力」を引き上げることを第一に考えて施術しました。

血液・リンパ液の循環がしっかりと巡るように、内臓がしっかりと働け流ようにベースを整えます。

その上で、症状の直接的な原因となる筋肉の硬さや動きの悪い所を見つけ、さらにそれらの筋肉筋膜が硬くなる原因部位を治療していきます。

手による整体と鍼を使ったトリガーポイント治療を組み合わせて、最小限の刺激で患者さんの負担をできるだけ少なくして施術していきました。

治療にあたっては、痛いところや症状のある部位だけにとらわれないことが大切です。

痛みが消えたら予防のためのメンテナンスを意識できるようになった

施術4回目で痛みは半減し、5回目にはしゃがんだ時に膝のうらが少し痛む程度まで楽になっていきました。

仕事にも復帰でき、なんとか今までやっていたことをこなせていると連絡をいただきました。

現在は痛みはほとんどなく、たまに疲れた時にももの張りを感じるくらいまで回復してきたそうです。

もともと体が硬くて背骨のしなりがあまりないので方だったので、3週間に1度のペースでメンテナンス治療に通っていただいています。

家族総出で来院された時には、もう歩けなくなるんじゃないかとご家族みんな心配そうでした。

でも、今では仕事帰りの通院とセルフケアの実践で自己管理にも積極的になられています。

薬の効かない坐骨神経痛でも整体や鍼治療で良くなるケースがあるのでぜひ参考にしてください。

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