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2019/03/04
更年期障害
更年期障害でお悩みの方に知っておいてほしい事
自律神経のバランスが乱れたために起こる症状には、様々なものがありますが、今回は女性に多くみられる症状について書いてみましょう。
女性に多い自律神経症状やうつ症状
1.転勤うつ
転勤前後にうつ気味になる症状を「転勤うつ」といいます。これはOLさんなどのお勤めの方だけでなく、ご主人の転勤による引越しで奥さんの方にうつ症状が現れるケースもあります。
2.通勤によるストレス
通勤時間になると、動機や息苦しさ、めまい、汗がたくさん出るなどの症状を引き起こし、出社できなくなる症状が出ます。
3.テクノストレス
OA機器、コンピューターの技術革新についていけないことが苦痛となって、精神的な不調を引き起こす症状です。また逆に、コンピューター機器にのめり込みすぎて、人間的な感情を損なってしまう症状を指す場合もあります。仕事中毒になっている方は要注意です。
4.セックスレス症候群
同棲や結婚をしていても性交渉を行わないカップルをいいます。20代〜30代の若い世代に急増していて、性的ホルモンのバランスの乱れも考えられます。
5.休日症候群
休日になるとイライラを感じ、心身が落ち着かない症状をいいます。ご主人がいる時間が苦痛に感じたりするケースもあります。
6.キャリアウーマン症候群
男性と張り合い、がんばりすぎて疲れうつ状態になる症状をいいます。仕事ができる女性や女性管理職の方に比較的多くみられます。
7.過剰適応症候群
必要以上に周りの人や環境に気を配りすぎ、精神的にダウンしてしまう症状をいいます。責任感の強い人やいい人でいないといけないと思い込んでいる方に発症する傾向があります。
8.キッチンドリンカー
主婦が家事の合間にアルコールをたしなみ続け、それが原因でアルコール依存症になることをいいます。
女性の更年期症状について
女性は40代から50代の前半にかけて更年期が訪れます。
更年期の主な原因は、女性ホルモンの分泌が急激に減少することです。
女性ホルモンの分泌の急な減少によって、自律神経の働きが乱れるとさまざまな不定愁訴が引き起こされるのです。
その代表的な症状としては、
神経系
のぼせ、発汗、冷え、動悸、息切れ、むくみ、疲労感、頭痛、めまい、不眠、不安感、イライラ感など
筋肉や関節
腰痛、肩こり、関節痛、背部痛、筋肉痛など
皮膚
皮膚の乾燥、かゆみ、しわ、くすみ など
最近では、男性にも更年期があるといわれていますが、女性ホルモンの絡んだ女性特有の症状のことを更年期障害といいます。
更年期障害と自律神経失調症の違い
当院にて自律神経失調症の患者さんの割合を調べると、女性は男性の2倍以上の確率で発症しています。
自律神経失調症は更年期障害の代表的な症状の一つと考えられていて、実際に更年期には自律神経の乱れを誘発することがわかっていますので、女性の方の割合が多くなるのですね。
一般的な自律神経失調症というのは、会社員の場合だと仕事でのストレスや深夜の残業などで生活リズムが不規則になって発症するケースがよくみられます。
これに対し、更年期障害が元となって発症した自律神経失調症というのはは、女性特有の体質から生じたホルモンバランスの乱れが絡んだものという違いがあるのです。
更年期障害にうまく対処するためには
からだにとって必要なことは、栄養・睡眠・運動・姿勢、この4つが特に大切です。
また、からだは五感からの刺激だけでなく、思考や感情からの影響を大いに受けるため、メンタル面に関する心身両面のバランスが保たれていることも大切ですね。
同じ体の場所に繰り返し負担のかかるようなからだの使い方をしていると、痛みだけでなく自律神経のバランスが乱れることも知っておいてください。
普段からリズミカルな運動やリラックスできる環境を整えておくと、更年期に大きくからだのバランスを崩しにくくなります。
当院では、更年期の自律神経症状に対して、あなた自身も気づいていない先天的なからだの癖や後天的に身につけたからだの癖をチェックしています。
また、からだのどこに負担がかかっているのかを、自律神経に特化した検査であぶり出し、ホルモンバランスや血管・内臓のバランスを整えて更年期を乗り越えるお手伝いをさせていただいています。
必要以上に女性ホルモン剤や向精神薬に頼る前に、自分の治る力を引き出すことで自然に苦痛が楽になる方法ってあるんですよ。
まずは自律神経症状の得意な専門家に、自分の体の状態をチェックをしてもらうのもおすすめですね!