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2016/03/04
コラム
早く痛みをなくす為に効果的な意識の向け方
治療を受けるに当たってまずは身体の状態を感じられることは大切です
当院へ初めて来院される方は、身体のどこかに痛みがあったり、疲れやこりやだるさなどの不快症状で困っている方です。
その痛みやつらい症状から一刻も早く解放されたいのが、来院される患者さんの本音でしょう。
だからどうしても、自分のつらい症状にのみ意識がいきがちです。
もちろん、最初は自分の腰痛や肩こりなどの症状に意識が向いていて構わないのです。
現在の自分の身体の状態をどう感じているかを、きちんと意識できていることが変化の始まりになりますから。
しかし、治療を受け続けていくに当たって、知っておいてほしい大切な考え方があります。
今日はその健康になるための考え方についてお話しましょう。
事実はひとつであっても、どちらから見るかで力になるかどうかが変わります
表があれば裏があるように、目の前の世界は、表と裏どちらから見るかによって全く違う捉え方ができるものです。
たとえば、あなたが山登りにでかけたとしましょう。
途中の水源地で水を補給するつもりで、ペットボトル1本分の水を持って出かけました。
ところが水源地に着いてみると、あいにく雨不足のため水源が枯れていました。
持っているペットボトルには水が半分入ってる状態です。
これが事実です。
そこでまだ半分水が残っていると見るか、もう半分しか残っていないと見るか、2つの方向から見ることができます。
さて、あなたに力を与えてくれる解釈は2つの方向のうちどちらのほうでしょう。
良くなっている方向を見るか、まだ悪いという方向を見るかで回復に差が出ます
この例え話は、日々の臨床の中で、早く良くなる患者さんと、そうでない患者さんの違いは何かを考える大切なポイントとなります。
治療を受けて、良くなっているところに意識が向いている患者さんは回復しやすいです。
反対に、悪いところ(まだ痛いところやまだつらいと感じるところ)に意識が向きやすい患者さんは回復に時間がかかる傾向があります。
このことは、私の個人的な印象からだけでなく、自然界の法則が次のような原理で成り立っているからなんです。
つまり、対象がどんなものであろうと、意識を向け、エネルギーを注いだものが増幅するようになっているのです。
- まだ痛いけれど、少しずつ良くなっていっている(前向きのベクトル)
- 少しは良くなっているけれど、まだ痛い(後ろ向きのベクトル)
この2つは、同じ事実を述べているようですが、意識の向くベクトルが正反対なのです。
意識の向きを前向きにするか、後ろ向きにするかで、元々持っている治る力(自然治癒力)の発動に大きく差が出ます。
自分の健康は自分で守るという意識をもつあなたへ
意識を前向きに持つことは、自分の健康は自分で守るという自立した心がけの人にぜひ持ってほしい大切なポイントです。
痛いところや症状のあることばかりに意識を向けてしまうと、自然治癒力が上向きに働いてくれません。
なぜなら、あなたの身体の痛みや症状は、あなたの持っている自然治癒力が治すからです。
『治す主役』はあなた自身なのです。
私たちは脇役として、あなたの生命力が輝けるようサポートさせていただきますよ!