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2016/02/04
コラム
【セルフケア】正しくイメージできれば深い呼吸ができます
横隔膜ってどれ?
深い呼吸をするためには横隔膜をしっかりと動かすことが大切です。
そのことを先日のコラムで書きました。
横隔膜って何?どこにあるの?といった感じの方も多いので、解剖図を載せてみました。
目でみて確かめたら、まさに一目瞭然ですね。
横隔膜が上下に動いてくれるから腹式呼吸が成り立つのでしたね。
深い呼吸ができない理由
ところが、横隔膜を動かすことはわかったけど、どうもおかしな動かし方をする方がいます。
一生懸命に深い呼吸をしようとしているのはわかります。
でも何か違うのですね。
それで、その方に聞いてみました。
「〇〇さん、今どこに意識を向けていますか?」
「あの、吸った時に胸の前がふくらむように意識してるんですが。。。」
胸の前がふくらむ?
ははぁ、そこでピンときました。
それで、この方にあることを教えてみると、さっきとは見違えるような深い呼吸ができるようになりました。
一体なにがどうなって呼吸が変わったのでしょう
実はこの方、肺の位置が胸の前にあるものだと思い込んでいたんです。
しかも、目は顔の前にしかついていないですから、見える範囲の胸の動きしか視覚での認識はできていなかった。
実際に肺ってどのあたりにあると思うか聞いてみると、
「だいたい胸の前のこのあたりですか??」
といって、両手のひらを胸の前にあてがわれます。
それはそれで、間違ってはいません。
でもかなり平面的な認識だし、身体の前側にあるという誤解も生んでしまいます。
これは文章で説明するより、図を見ていただいた方が早いですね。
肺は、あばら骨にそって前から横うしろにまでびっちりと中身の詰まった臓器です。
上は鎖骨の上にまで顔を出し、下は腰の位置に近いところまで伸びています。
肺に鍼が刺さると、場合によっては気胸を起こすことがあるので注意が必要なのです。
どうでしょうか?
あなたが今まで思い込んでいた肺の形や大きさのイメージと違いませんか?
この知識があるのとないのとでは、呼吸の深さが全く変わるんですよ!
肺の動きでガス交換がおこなわれます
呼吸は酸素を取りいれて、二酸化炭素を吐き出すという生命の根源のしくみです。
実際のガス交換をしているのは肺なんです。
横隔膜を動かすことが大切なのは、結果的に肺を大きく収縮させることができるからです。
だから、肺がどんな形をしていて、どのへんに納まっているのかを知っておく必要があるのです。
なぜなら、肺は肉眼で見ることができない身体の内部にあるからです。
肺がどこにあるかぐらい小学生でも知ってるでしょ?
たぶん、今までに学校の理科の授業や病院でレントゲン写真を一度くらいは見たことがあるでしょう。
でも、上に挙げた図のような形と位置を正しく認識している人は少ないはずです。
なぜそう言い切れるかというと、
専門の勉強をしている者でなければ、肺に意識を向ける人なんてまずいないからですね。
意識を向ければいいのです。
そのために、まず正しい形と大きさを知りましょう。
今日、知ることができましたよね。^^
もう一度横隔膜を使った呼吸をやってみましょう
- 鼻から息をすうと、横隔膜が下にさがります。
- このとき、肺がタテに長くヨコに広く広がり、胸も背中も体側もふくらみます。
- 口からゆっくり息をもらしていくと、横隔膜が上にもちあがります。
- こんどは、肺が上下に短くヨコも縮まり、胸も背中も体側も縮まります。
一度覚えてしまえば、一生これで呼吸できます。
まずは意識してやってください。
そのうち習慣化できますので、意識せずともあたりまえのようにできるようになりますよ。