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2015/09/23
コラム
痛みの引き金のトリガーポイントを火山にたとえてみた
トリガーポイントに対する理解はどの程度あるか
テレビの情報番組で紹介されたためか、「トリガーポイント」で検索して来られる方が増えています。
実際のところどれくらい理解されているのかと思い、初診の時に聞いてみました。
- 痛いところと悪いところは違うらしい
- 痛いところは関連痛というらしい
- 自分の痛みは筋肉からくるんじゃないかと思った
などなど、それなりに理解されているようでした。
では、トリガーポイントとは何か説明しなさいと言ったとしたら・・
おそらく、うまくは答えられない方がほとんどでしょう。
でもそれでいいんです。
痛みには痛みの引き金点といわれているトリガーポイントが関係していることを、なんとなくでも認識していただけたら十分です。
さて、日々に感じる軽いこり感や張り、ちょっとした鈍痛。
これらは、潜在的に存在しているトリガーポイントが送っているシグナルだといえます。
特に、今すぐ困っている状態ではないので、ついついそのまま放置しがちですね。
本格的な痛みの症状を引き起こす要因になる
これらの潜在的なトリガーポイントをそのままにしておくと、本格的な痛みの症状を引き起こす火種になります。
生まれたての赤ちゃんを触ったことがありますか?
赤ちゃんの筋肉はやわらかくて、トリガーポイントなどありません。
子牛のお肉料理もやわらかいですよね。(*^.^*)
人は成長するに従い、だんだんとトリガーポイントが形成されてくるようです。
それは、ケガが原因のこともあれば、長時間の姿勢や動作に関係があるかも知れません。
栄養状態や水分などの口から入るものの摂取が関係するかも知れません。
また、精神的なストレスや習慣的な動きのくせが原因となるかも知れません。
トリガーポイントはたとえると火山のようなもの
いずれにせよ、ある程度の年齢になれば、たいていの人には潜在的にはトリガーポイントが出来ていると考えていいでしょう。
そして、休火山だったトリガーポイントが活火山に変わった時、強い痛みを引き起こすことになるんですね。
突然の噴火は、いわゆるぎっくり腰や寝違え、全身各部の筋違えということになります。
まずは、噴火を収めて、修復を計ります。
また、ぐすぐすと何年もくすぶってる活火山は、時々噴煙を噴き上げたりしますね。
これが、強い痛みの発症なので、みなさんが不安になって治療に来られる動機になっています。
解決しないといけないのは、噴煙のほうじゃなくて、いつまでも活動しているトリガーポイントを収めることの方なんです。
慢性的な痛みの方は、トリガーポイントの解除に意識をむけて取り組んでいただくと、痛みから解放される大きな助けとなる可能性があります。
痛みの医療には、現代の西洋医学でもさまざまに試みられています。
投薬、そして手術が2大選択肢となっていますが、ペインクリニックや代替療法を活用されている病院もあります。
トリガーポイント治療もその選択肢のひとつです。
痛みの治療の優先順位
慢性腰痛・椎間板ヘルニア・坐骨神経痛などは、トリガーポイント治療を最初に選択してよい治療法です。
慢性的に筋肉に問題を抱えた方の場合、トリガーポイント由来の痛みが考えられるからです。
それでも、痛みが改善しない場合は、より身体に負担のかかる西洋医学的治療へという順番がいいのではと考えます。
実際は、手術や投薬でも良くならないから、トリガーポイント治療を試すというように、逆のパターンも多いのですが。
トリガーポイント治療は、自分自身で筋肉のケアもできますので、セルフケアにも取り入れることができます。