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アイコン2015/04/24

アイコン腰痛

【症例】ぎっくり腰の痛みだけをとっても根本問題は解決しません

ぎっくり腰の症状が治らないうちに再発してしまった女性の症例

1ヶ月近く前にぎっくり腰になってしまったという女性の患者さんの症例です。

当初は歩けないほど痛くて困ったそうですが、まだすっきりと痛みが取れないまま1ヵ月が過ぎていったそうです。

ある日の夜、急に寝ていても痛くなって、お尻の筋肉がカチカチに張った感じがして腰が真っ直ぐに伸びなくなってしまったそうです。

この女性はもともと10年くらい前にひどいぎっくり腰になったことがあり、その時は整形外科を受診して消炎鎮痛剤(ロキソニン)とシップを処方してもらったそうです。

お医者さんからは、レントゲンを見た限り骨に異常はないと言われたそうですが、処方された薬では効果がないので、その後は今までにいろんな治療を受けてきたそうです。

今回、当院に来られた理由は、1ヵ月前にぎっくり腰になった後の症状がなかなか良くならず、どうしても腰を伸ばして歩けるようにしないと困るという切羽詰まった状況からでした。

過去の痛かった治療経験から鍼治療を敬遠するようになった

当院では、ぎっくり腰で痛みが強い方には筋肉を包んでいる筋膜にできる痛みの発信源(トリガーポイント)に鍼治療をすることがありますが、鍼はどうしても嫌だという方もおられます。

この女性も、以前に鍼治療を受けたことがあるのですが、鍼治療は受けたくないとのことでした。

私が「何故ですか?」と聞くと、こうおっしゃいました。

「とにかく鍼が痛かったし、鍼を打たれるたびに痛くて体が緊張してしまうのです。それに週に2回2か月通ったけど、たいして痛みの症状が良くならなかったので。」と。

この女性は、中国の方がやっている鍼灸院へ行った時のことも話してくれました。

その時は、ものすごく痛くて、翌日は痛みがよけいに強くなって起きられなかったそうです。

この女性の場合は、鍼治療を受けてとても痛かった経験をされているので、鍼治療を敬遠してしまうようになったようでした。

当院では鍼が苦手な方には鍼を使わなくても治療することができます

鍼治療は痛い治療法とか、こわいといったイメージを持たれることはとても残念なことです。

いなだ治療院で行っている筋膜にある痛みの発信源を取り除くためのトリガーポイント鍼治療は、一般的な鍼灸院の鍼治療とはやり方が全く違います。

極力鍼の痛みを感じにくい状態に身体を整えてから、施術を行う工夫をしています。

しかし、鍼治療を無理強いすることはいたしませんので安心してください。

この女性には鍼治療はせずに、整体と手技を使ったトリガーポイント治療をすることにしました。

少し痛みが和らぐ時間はかかりますが、整体とトリガーポイント手技を用いてゆっくりと緊張して硬くなった部分をほぐすとリラックスして治療を受けることができます。

ぎっくり腰の治療は痛みを取ることよりもその後のケアが大切なのです

一通り施術が終わって仰向けに寝てもらうと、最初脚を伸ばして寝れなかったのが伸ばせるようになっていました。

腰を反って痛いと感じる人は、仰向けに寝ると腰が反ってしまう姿勢になるので本来はつらいものなのです。

今度は立ち上がってもらい腰やお尻の感覚はどんな感じか聞いてみると、「あ、真っ直ぐに伸ばせる!」と驚いておられました。

歩いてもらうと、「うん、痛くない!良かったー!」とホッとした様子がうかがえました。

当院での今回の治療で、痛みがずいぶん改善されましたようでした。

でも、慢性の腰痛症が一回の治療で全快したわけではありません。

毎年1回はぎっくり腰をくり返しているという状態は、たとえその場で痛みが軽減したとしても、とてもいいコンディションとは言えないのです。

この女性には健康な身体を取り戻すための順序を理解していただき、今では身体の状態を根本的に改善するために、月に1回定期的に当院に予防と身体のメンテナンスのために通われています。

思いつきでスポーツジムでトレーニングをしたり、痛い時だけとりあえず治療してもらうだけでは、根本的な改善にはなっていきません。

もしぎっくり腰になられたなら、そのことをきっかけに、ぜひ痛みに負けない健康な身体を手に入れてください。

 

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