ブログ
2015/04/17
坐骨神経痛
【症例】歩けないくらいの坐骨神経痛の痛みが1回の治療で半年間も調子がよかった
突然に痛くて歩けなくなった坐骨神経痛の患者さんの症例
以前、熊本県からご来院いただいた患者さん(Kさん)は、半年前に京都の娘さんのところへ滞在されていました。
明日熊本へ帰るという日になって、右の腰から太ももにかけて痛くて歩けないほどになり当院を受診されました。
Kさんへは1回だけの治療でしたが、治療後は痛みが楽になって、なんとか熊本まで帰れそうだとおっしゃっていました。
その後のことは私も忘れていたのですが、先日久しぶりにお電話で予約をいただいたのです。
そこで、あれからどうだったのかをお聞きしたところ、Kさんは、
「先生、おかげさまであれから一度も痛まないで済んでいます。」とおっしゃいました。
ときどき地元近くにある温泉に入って身体を温めるようにしていると、たいして痛まないとのことでした。
あちこち治療に通っても痛みの原因を見つけなければ坐骨神経痛は良くならない
実はこのKさん、70歳の女性ですが、京都の娘さんの所に来るまでに地元の整形外科にずっと通っていたそうです。
1日おきにホットパックと電気治療とリハビリを受けていました。
また地元の鍼灸院では、全身に鍼をしてもらっていたこともあるそうです。
Kさん曰く、「いろいろと行ったけど全然痛みが取れんかったんよ。田舎はやっぱりあかんねー。」
田舎の治療院が悪いかどうかはわかりませんが、痛みを引き起こす原因をしっかりと見つけられるかどうかは重要かも知れませんね。
今回は、せっかく京都に来たので、腰の状態をもう一度診てもらいたいとのことでした。
骨の変形そのものが坐骨神経痛の根本原因ではない
ある程度お歳を召されると、背骨や骨盤が変形してしまっているのはよくあります。
だからといって、そのために痛みの症状が出てくるわけではありません。
変形はあくまでも結果であって、変形してしまうような身体の使い方を続けたからです。
そこで、一番負担がかかる身体の部位はどこかというと軟部組織(なんぶそしき)というところなんです。
軟部組織とは、骨格以外で筋肉や筋膜、靭帯などの身体を形づくっている組織のことです。
軟部組織にできた痛みの発生元を処置する
この軟部組織にできた痛みの発生元(トリガーポイント)に対して、直接的に刺激をするのがトリガーポイント治療です。
ツボや経絡といった気の流れを調整する技法に比べて、少し刺激感はありますが、痛みの原因への非常に効果的な治療法です。
いなだ治療院のトリガーポイント治療は、それだけでなく身体全体のはたらきを良くした上で施術をするのが特徴です。
このKさんは、今回の治療後も脚がずいぶん軽くなったようで、帰り際は娘さんを置いて先にスタスタと歩いて行かれました。