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2017/09/06
偏頭痛
病名がわからなくても自律神経のバランスをとることで改善したケース
こんにちは、院長の稲田です。
2か月前から偏頭痛が起こるようになり、神経内科で処方されたお薬を服用されていた20才の女子大学生の方がご家族と来院されました。
5日ほど前の入浴後、突然に全身の痛みとしびれで動けなくなる状態があり、その2日後にも同じような症状が出て、非常に不安になっておられました。
全身が痛いということで、ネットで調べてみられたところ、「線維筋痛症」という病気があるのを知って、全身痛かったことからこの病気じゃないかと思われ当院での治験情報を見て来院されたのでした。
本来なら、病気の診断を受けたいなら、この場合神経内科をまず受診されることを勧めます。
今回は、ご家族の都合で病院へ行く時間がないらしく、とにかく早くどんな状態なのか診てもらいたいとのことだったのですね。
問診とカウンセリングで何が問題なのかを探ります
当院では、初めて来院された方には、問診票に記入していただいて、その後詳しく様態をお聞きしていくカウンセリングを行います。
この女子大生の方が来院された時には、痛みの発作は出ていなかったのですが、いろいろと気になる症状があるようでした。
まず、体温が非常に低いのです。
普段でも35度くらいで、低い時は34度のこともあったそうです。
また、運動は全くしていないというのもポイントですね。
そして、花粉症の時期はかなり症状がひどく、便秘もあります。
また、高校の頃からずっと生理不順で、生理痛もひどいそうです。
今回の発作の痛みが出た時は、耳も痛く、胸の乳房のあたりも痛みを感じたそうです。
病院で処方された「ゾルミトリプタン」は、偏頭痛の痛みの機序である脳の血管の拡張を収縮させる働きがありますが、強いお薬なので服用は控えているとのことでした。
一番大切にしていることは患者さんの不安な気持ちを解消してあげること
さて、一番気にされていたことである「線維筋痛症」ではないかということですが、私は医者ではないので診断はできません。
しかし、病名が何かということよりも、身体のバランスがかなり崩れていて、その結果自律神経が乱れてしまっている状態であることをお伝えしました。
施術を希望されたので、内臓の調整と頭蓋骨の調整をし、できるだけ不安をなくしていただけるようなアドバイスをしてお帰しました。
数日後、お母さんから連絡があり、施術した次の日は頭がすっきりした感じがしたとのことで、痛みやしびれの発作もその後出ていないとのこと。
できればもう1回治療を受けたいという事で予約を取られました。
週末に来院され、ご本人に状態を聞くと、あれから気持ち的にも楽になり痛みもないとのことで、再度全身の自律神経のバランスを調整する施術をしました。
今回の患者さんのように、「今何が身体に起こっているのだろうか。」「このまま治らなかったらどうしよう。」といった不安な気持ちが、症状をいっそう大きな問題としてしまいます。
不安な気持ちを解消してあげることも、当院の大切な役目だと考えています。
自律神経の症状でお悩みの方は遠慮なくご相談くださいね。