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2017/12/04
起立性調節障害
起立性調節障害は気合じゃなく身体へのアプローチで解決できることも多い
こんにちは、院長の稲田です。
最近、当院では小中学生のお子さんをお持ちのお母さんから相談を受けることが増えています。
それは、子供が朝起きられず、学校に行けなくて休みがちで困っているという相談です。
ただ、学校に行きたくないとかいうのであれば、「気合が足りない」とか「怠けているだけじゃないか」と思われてしまいがちですね。
けれども、このような状態で朝起きられずに学校に行けなくなってしまっているお子さんは、軽い状態も入れれば100万人以上いると言われています。
これは全国の小中学校の各クラスに一人の割合いでいても不思議じゃない数字なんですね。
このような子供たちの体の異変は、起立性調節障害(OD)と呼ばれています。
起立性調節障害とはどんな症状か?
起立性調節障害の主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 朝が起きられない
血圧が低い状態のため、朝起きられない、目が覚めても体がだるくて動かせないなどの症状があります。
- 頭痛がする
特に午前中に多く、吐き気を伴ったり、首や肩の緊張やコリ感を訴えることがあります。
- 立ちくらみやめまいが起こる
血圧が低下してフラフラしている状態で、自律神経のバランスが崩れて起こります。
- 夜になると目が冴えて眠れない
夕方くらいからすごく元気になり、夜更かししてしまいがちです。
他にも思考力が低下したり、急に心臓の鼓動が激しくなる動悸が見られたりします。
起立性調節障害(OD)は病院へ行っても原因不明なことが多い
学校に行けないと本人も困りますが、親御さんにとっても心配で仕方ありませんね。
夜になると元気になるものだから、ただ怠けているだけじゃないかと、お子さんをしかりつけるお母さんもいらっっしゃいます。
逆に心配が高じて、精神科や心療内科を受診され、薬を長期間服用されている方もいらっしゃいます。
しかし、薬の効果は即効性がないため、不安を抱えたまま飲み続けているケースもよくあるのです。
起立性調節障害は、自律神経のバランスが崩れて起こっている症状です。
自律神経とは、ホルモン系とともに、体の状態を常に一定に保つために働いている大切なしくみです。
そして自律神経系やホルモン系ととっても関係深い臓器器官が脳と副腎といわれるところです。
脳は頭にある中枢の司令塔ですから、体のコントロールに関係していることはなんとなくお分かりでしょう。
副腎とは左右の腎臓の上にどんぐり帽子のように乗っかってる小さな臓器です。
小さい臓器ですが、ここから分泌されるホルモンがストレスに対してしっかりと対処してくれる働きがあるのですね。
でもこの副腎が疲労して本来の働きができなくなると、ストレスに対処できなくなり、自律神経のバランスも乱れ、様々な自律神経症状を引き起こす原因となります。
起立性調節障害に当院の整体ができることとは
当院の行なっている自律神経バランス調整法では、疲労した副腎をはじめ、内臓の働きを活性化させる内臓整体と脳の神経やホルモン系のバランスを整える頭蓋骨調整を中心に行なっています。
また、鍼や音の振動波によるエネルギー調整も取り入れて、体の中から元気にする方法でできるだけ早い改善を目指しています。
起立性調節障害は気持ちの問題や気合の問題ではありません。
体の中で起こっている異変なのです。
だからといって、小さい子供のうちから薬で症状を抑えようとするのは、いかがなものでしょうか?
私なら、自分の子供が起立性調節障害の症状があっても薬は使いません。
より自然な方法で、体の力を取り戻す方法もありますのでぜひご相談いただければと思います。