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2018/05/15
耳鳴り
耳が聞こえにくいのは年のせいばかりではなかった!?
「イヤホンで音楽を聴く機会が増えたことなどから、若い世代でも難聴になるリスクが高まっている。」という記事が2018年5月12日付の読売新聞に掲載されていました。
世界保健機構(WHO)では、世界の11億人が難聴になると警告していているようです。
コンサートなどで大音響の音を浴びて、一時的に耳が痛くなったり、聞こえが悪くなったり、耳鳴りがしばらく続くことはあります。
たいていは、1週間ほどで元に戻ることが多いし、聞こえが悪くなった原因がはっきりしているのでさほど問題ではありません。
問題なのは、普段からイヤホンなどで大音量の音楽を聴き続けている場合です。
気づきにくいイヤホン難聴
このような習慣を持ち続けていると、知らず知らずのうちに少しずつ聞こえが悪くなるということが耳鼻咽喉科の医師の間で指摘され始めています。
冒頭の、WHOが11億人が難聴になる可能性があると指摘するには理由があるのです。
それは、世界の中所得国以上で暮らす12〜35歳の半数にあたるのがおよそ11億で、スマホなどを使ってイヤホンで大音量の音楽を聴いているためだというのです。
たしかに日本でも、電車に乗っていても歩きながらでも若い世代の方たちは、耳に必ずと言っていいくらいイヤホンをはめている気がします。
音楽だけでなく、ゲームをしながら電子音を頻繁に聴いている光景もよく見受けられますね。
聴覚や視覚を過剰に刺激することは、目や耳に直接的な負担をかけることはもちろん、脳神経系へも大きなストレスをかけ続けることになります。
最近のイヤホンは性能が良くなって音漏れしづらくなっているので、人混みでも大音量で音楽を聴けるようになりましたが、その反面のリスクもあることをぜひ知っておいた方がいいですよ。
生活習慣の中に潜む聴覚への負担にご注意を!
若者だけでなく、中高年の方だってイヤホンで音楽を聴く機会が多い方は、音量と使用する時間に注意する必要があることには変わりありません。
中耳と呼ばれる、音を伝え音波を器械的な振動に変換するための鼓膜や三つの小さな骨は筋肉や靭帯によって支えられています。
また、内耳と呼ばれるところには、カタツムリのような形をした骨の中で内リンパを満たしている蝸牛管(かぎゅうかん)に聴覚を感じ取る受容器と脳へと聞こえの信号を送る蝸牛神経(かぎゅうしんけい)があります。
加齢の影響と過剰なストレスとで自律神経のバランスが乱れると、耳の中の血流や代謝が悪くなってしまい、聞こえに影響が出る可能性があるのです。
難聴や耳鳴りは、なかなか病院でも原因がわからないことが多い症状ですが、生活習慣の中に原因が潜んでいることも少なからずあります。
情報機器や音響機器など便利な器械の恩恵を受けられる社会に生きる私たちですが、健康面に関しては思わぬ落とし穴もあるので、スマホやイヤホン音楽もほどほどに上手に付き合えるといいですね。
また、一旦自律神経バランスを崩してしまうと、なかなか自力では回復できないこともあり、長い期間つらい日々を過ごされているケースもよくあります。
原因もわからず、ご自分でもどうしていいかわからないなら、いちど自律神経症状にくわしい専門家に相談されるのもいいかもしれませんね。