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アイコン2018/06/19

アイコン耳鳴り

戻らないといわれていた聴力が回復してきたケース

耳の聞こえの悪い症状を難聴といいますね。

難聴の種類は、障害されている原因と場所によって大きく2つに分類されます。

耳の中は外耳ー中耳ー内耳の3つの部屋に区分されますが、それぞれ音を伝えたり感じたりする働きが違うので聞こえの障害も区別する必要があるのですね。

1.伝音性難聴

空気の振動を内耳のリンパ液に伝える機能に障害が起こっているものです。

2.感音性難聴

内耳のリンパ液に伝えられた音の振動がうまく感じられなかったり、聴神経から脳へと伝えられる聴覚の伝導に問題が生じているものです。

さらに、二つが同時に異常を起こしている混合性難聴というのもあります。

いずれにせよ、病名診断は耳鼻科のお医者さんが診立てることなので、一度は精密検査を受けることをお勧めします。

突発性難聴とは

難聴についてよく相談されるものに、突発性難聴という疾患があります。

これは突然に原因不明で耳の聞こえが悪くなるもので、強いめまいと耳鳴りや耳閉感を伴います。

めまいの方はだんだんと回復していきますが、聴神経が壊されてしまった場合は永久に耳は聞こえなくなると言われています。

内耳の血流障害や風邪のウイルス感染によって聴神経の炎症で突発性に難聴になることがあるようです。

病院では薬の服用で治療される方が多く、なかなか改善しない場合は精神的なストレスなどを指摘されることもあるようです。

オージオグラム(聴力検査)による評価

耳鼻科に行って聞こえの検査をしてもらうと、グラフが書かれた用紙がもらえます。

この聴力検査の用紙に書かれているグラフをオージオグラムといいます。

このグラフは、どの程度の音の大きさが聞こえているかを表したものです。

グラフの横軸には、周波数が125から8000ヘルツ(Hz)まで刻まれていて、音の高さを示しています。

グラフの縦軸は、-20から120デシベル(dB)まで刻まれていて、音の高さを示しています。

平均聴力値(3分法)では、正常な聴力は25デシベル以内と言われていますね。

45dBから54dBだと日常会話が聞き取りにくくなり、それ以上になるにつれ難聴度が高くなります。

上の写真が聴力検査の記録用紙です。

それぞれの周波数の音域で、どのくらいのまで大きさ聞こえているかを最小の大きさのところを調べた所に印が入っています。

が右耳、×が左耳の聴力を表していますよ。

聴力検査の結果が改善されてきたケース

耳鳴りと耳閉感でお困りで、2ヶ月前から通院されている60代の男性の例です。

「突発性難聴かメニエル病かな?」と病院でいわれていたそうです。

病院での治療を色々と受けていらしたのですが、なかなか良くならず当院へいらっしゃいました。

昨年の12月の時点では、平均聴力レベル(3分法)は右耳が20.0デシベル(dB)で左耳が23.3デシベル(dB)でした。

その後、今年の2月になってからは、左耳が38.3dBで右耳も25.0dBに数値が上がって悪くなっていました。

当院へは4月の半ばに初診で来られてから、耳鳴りは9回目の時点ではぼ気にならなくなてきたそうです。

耳閉感も最初に比べたら半分くらいまで改善したので、先日耳鼻科を受診した際に再度聴力検査を受けたのだそうです。

4月の段階では、ドクターから「ひと月前の状態には戻っているが、これ以上良くなることはない」といわれていたそうです。

そうしたら、左耳の聴力が以前の右耳のレベルに中音部が戻ってきているとのことでした。

「この調子でいけばもしかすると、低音部も戻ってくるかもしれないですね。」と嬉しそうに話していただきました。

この方のケースでは、元々の診断が突発性難聴ではなかったのかもしれませんし、個人差もあるのでどんな難聴も改善するなどとは決して言えません。

ただ、体の治癒力を上げて自律神経のバランスが整ってくると、耳鳴りや聞こえの悪い状態が改善されることもあるということを知っていただければと思います。

 

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