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2018/06/26
目の疲れ・痛み
目の奥が痛い症状で困っておられる40代女性の改善例
40代の女性で、仕事と子育てと介護と忙しくされている方が来院されました。
お悩みの症状は、3週間ほど前から左目の奥が痛いのだそうです。
なかなか痛みが取れなくて困っているとのことでした。
最初は眼科の病院へ行かれたのですが、検査をしても異常はありませんでした。
眼圧も視神経にも問題がなく、医師からは眼精疲労と言われたようでした。
薬局で買った鎮痛薬を飲むと、1時間くらいは少しましになる気がするとのこと。
でもまた数時間経つと、目の周りの骨や眉のあたりにまで痛みが広がってくるのがとてもつらいのだそうです。
ストレスと体の疲労が蓄積して五感機能に異常が起こる
この女性の日常生活の状況をお聞きすると、かなりハードな毎日を過ごされていました。
まだ小さなお子さんの子育てと、難病を抱えているご主人の介護、さらに飲食店のオーナーとしての仕事もこなさないといけない日々だそうです。
ほとんど休みがなく、慢性的に体の疲れが取れない上、日々のストレスが積み重なって体が悲鳴をあげているような状態でした。
カウンセリングの後にお体に触れて検査をするのですが、首から肩にかけての筋肉ががちがちに硬くなっており、首の骨は左右がアンバランスに歪んでいました。
毎日のハードな生活が体に疲労を蓄積していたようです
このような生活習慣が日常化することで、五感と呼ばれる視覚からの入力に不具合が生じて、脳がオーバヒートを起こしているのです。
病院では単なる眼精疲労だと片づけられたようですが、実際には体のゆがみも大きく、このゆがみも症状に大きく影響しています。
この女性は、目の周りの痛みが出る前から、長いあいだ慢性的に首や肩がこっているのは当たり前の状態だったそうです。
目の症状だけを何とかするよりも、体のバランスを整えて体が本来のはたらきをしてくれるようにすることが先決なのです。
症状を抑えるよりも体の不調の原因を見つけてバランスを整える
症状改善のためには、血液の循環をよくしたり呼吸によるガス交換が正しく行えるようにする必要があります。
そして、ストレスに対する適応能力を高めて、緩和できるよう自律神経のバランスを整えることも大切です。
体のゆがみは、単に筋肉や骨がずれるのではなく、内臓や脳といった体の中でもっとも大切な臓器のはたらきと密接に関係しています。
この女性には、体の内側からバランスを整えるために内臓と頭蓋骨の調整を行い、また体の外側からは筋膜とよばれる体を形作る袋のような組織と骨格をゆるめるような施術をおこないました。
先の書いたように、眼精疲労や目の奥の痛みは視覚と脳の循環回路の不具合が起こっているのですが、体の内側と外側からアプローチすることで改善する可能性があります。
3回の施術でほとんど痛みなく過ごせるようになりました
初回の施術後、1週間たって来院された時の状態は、痛みが7割くらい軽減したと報告いただきました。
施術後の2日目までは、まだ頭痛薬を服用していたそうですが、3日目からは飲まなくても済むようになったそうです。
さらに1週間後に3回目の施術を行ない、その時点で目の痛みはほとんど気にならなくなったとのことです。
この女性に対しては、特に脳循環回路という五感と脳のバランスを改善できたことが効果的でした。
症状とは、身体の健康度が落ちたときに現われる警告サインでもありますから、自身の治る力が発揮されるようになると消えていくのですね。
あとは、日々の生活習慣を見直し、体に負担のないようにする工夫が必要ですね。
そうしないと、また再発します。
そうならないように家でできるセルフケアは必ず行っていただきます。
結局のところは、治すのはあなた自身なのですからね。