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アイコン2018/07/14

アイコン自律神経失調症

自律神経失調の改善のカギは呼吸機能にある

過換気症候群という病名の疾患で来院される患者さんがおられます。

別名で過呼吸症候群と呼ばれたりもします。

これは、精神的な不安や極度の緊張などによって発作性に起こる吸気性の呼吸困難です。

息の吸いすぎで血液がアルカリ性に傾いてしまうことで、多彩で激烈な症状が起こるのですね。

呼吸困難以外にも次のような症状が起こり得ますよ。

動悸 胸部圧迫感 胸痛 筋肉のけいれん 手足のしびれ 口唇のしびれ感 頭痛 めまい

もともと神経質な方や不安症の傾向がある方に起こりやすいと言われていますね。

呼吸機能の低下から引き起こった自律神経失調症の例

40代の男性の方で、動悸と胸痛、舌がピリピリと痺れるという訴えで来院されました。

大学病院の口腔外科を受診されましたが、特に異常はなく治療の必要はない言われたそうです。

お話ししていて、かなり神経質なタイプと思われました。

最近では少し頭がフラフラすることもあるそうです。

初診の時には、あまり多くを語らない方でしたが、かなりストレスを溜め込んでいるようでした。

そこで、検査をしてみると、やはり感情面での反応が大きく出ていました。

感情のエネルギーがうまく燃焼できなくなって、結果的に自律神経のバランスを崩してしまっていたようです。

そのために呼吸が浅くなって息苦しくなり、大きく息を吸えば良いと思って過剰に吸おう吸おうとしたことで過換気状態を強め悪循環に陥ってしまったようです。

不安感から呼吸が浅くなり、過換気になることで症状が起こりさらに不安感を増大させてという悪いループにはまってしまったのです。

息というのは吸うことに意識するのではなく、吐くことに意を注ぐようにすべきものです。

発作的に起こった過換気症候群の呼吸困難なら、息を意識的に止めたり、紙袋を口に当てて反復呼吸をすれば自然におさまるものです。

このことを覚えておくことと、生命の危険はないと知っておくと不安の解消にもなります。

根本的な不安感に対処するために

この方には、自律神経バランス調整の施術と並行して、呼吸法のセルフケアを毎日やっていただきました。

先にも書きましたが、呼吸法で吐くことが主で吸う:吐くの割合は12くらいがいいでしょう。

丹田という体の重心に当たるところを意識した腹式呼吸と、横隔膜という呼吸の仕組みに重要な部位を動かす胸式呼吸をミックスした呼吸法を実践していただきました。

整体の施術と呼吸法の実践をしていただいたことで、動悸や舌の痺れはほとんど消えてしまいました。

ただ、ご本人は何かの拍子にまた悪くなるんじゃないかといった不安感が強いので、このような場合には無意識レベルで体を支配しているエネルギー体にアプローチした方がいいのです。

不安感とは、その方の感情体というエネルギー的なところに問題が潜んでいることが多々あるからです。

参考にしてみてください。

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