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2018/10/04
パニック障害
自律神経の乱れは脳の栄養不足から!?
最近こんな経験はないでしょうか?
- 「ちょっとしたことでイライラする」
- 「何もやる気がしない」
- 「理由なく不安な気持ちになる」
- 「なんとなく気分が重い」
- 「集中力が落ちてきた」
- 「物忘れしやすくなった」
などなど
世間では、こんな時にはストレスが溜まっているからだとよく言われますね。
ゆっくりと休息をとる
リフレッシュするために気分転換できることをする
気のおけない友人・知人に話しをしてすっきりさせる
このようなことも確かに有効なことがありますが、根本的なところが解消されないとよくなりません。
その根本的なところというのが実は「脳の問題」なんです。
なぜなら、私たちの気分や心の状態はそのほとんどが脳のはたらきによるものだからです。
脳というのは神経回路の塊みたいなものですから、たくさんの信号が飛び交っています。
そして、脳内には私たちの感情が心の動きに影響する脳内物質というものが色々と分泌されています。
たとえば、幸せな気分の時にはセロトニンという脳内物質が出ていますし、楽しいと感じる時にはドーパミンという脳内物質が出ています。
ところが、ストレスを強く感じるような時には、交感神経を緊張させるノルアドレナリンがたくさん出て不快な気分になります。
そうすると、ノルアドレナリンの分泌を抑えようとして、幸せホルモンのセロトニンが大量に消費されてしまいます。
普通は、足りなくなったらセロトニンを産生するわけですが、セロトニンの材料となる栄養素が足りないと生産が追いつかなくなってしまいます。
セロトニンが足りなくなると
その結果どうなるかというと、
落ち込んだり、うつっぽくなったり、イライラ感などが起こりやすくなるのです。
また、ノルアドレナリン自体が緊張ホルモンといわれるくらいですから、不安感や怒りっぽくなったりしやすくなるのです。
このような状態を放っておくと、ほんとうにうつ病やパニック障害などに発展しかねないリスクがあるのです。
以上のようなことを考えていくと、脳内の神経伝達物質が正常に作られ働くようにしないと、いくら休息を取っても「脳の問題」は解決できないことになります。
脳内物質を作るための原料とは何なのでしょうか?
それは、たんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養素のことです。
特に、脳の栄養で重要なものはたんぱく質(アミノ酸)ですよ。
一般的には脳がエネルギーとして使うのは糖分(ブドウ糖)と言われているので甘いものを取ればいいと勘違いされる方もいますが、脳内物質を作る原料はたんぱく質なのです。
そして、脳内物質を作る上で必要になるのが、このたんぱく質(アミノ酸)に加えてビタミン、ミネラル類なのです。
脳を元気にし、体調をくずさないためには、ご自分の日々食べている食事をもう一度見直してみることをおすすめします。
不定愁訴を訴えられる方の食生活で不足しがちなのが、たんぱく質とビタミン・ミネラル類であることが多いですから。
気をつけたい低血糖症
ところで低血糖症というのを聞いたことがあるでしょうか?
血糖値が高いと起こる病気が糖尿病ですね。
低血糖症とは、脳に糖が足りなくなってエネルギーが作れない状態のことを言います。
- 「頭がぼーっとする」
- 「集中力が続かない」
- 「冷や汗やふるえ」
- 「動悸がする」
- 「目のかすみ」
- 「眠気や生あくびが出る」
血糖値が上がりすぎると膵臓からインスリンが分泌されて、血糖値を下げようとしますね。
普段から糖質(炭水化物)に偏った食生活をしていると、インスリンが働いて血糖値を下げ、逆説的に脳は糖質不足になってしまうのです。
そうなると困るので、血糖値を上げるために脳内物質のアドレナリンやノルアドレナリンが分泌します。
その結果、イライラしたり、不安感や抑うつ感が生じたりします。
それを解消しようと、また甘いものが欲しくなり、それを抑えようとまたインスリンで低血糖にし・・・
こんなことをエンドレスにやっていたら当然体はおかしくなっていきますよね。
パニック障害と低血糖症との関係
パニック障害は、ある日突然に動悸やふるえ、めまい、息苦しさ、冷や汗が出るなどのパニック発作が起きて、このまま死んでしまいそうな強い恐怖感に襲われる心の病です。
ノルアドレナリンなどの脳内物質が過剰に分泌されて引き起こされる自律神経のバランスが崩れたために起こる発作と言われています。
よく見るとこのパニック発作は、上記の低血糖症ととてもよく似ているのです。
もしあなたがパニック障害で悩まれているなら、一度食事を見直してみてはどうでしょうか?
すぐにでもやってほしいこと
1)糖質を制限して、摂るときは未精製のものを
特に白砂糖・精白米・食パン清涼飲料水・清涼飲料水・甘いお菓子やスナック菓子などは避けましょう。(替わりに未精製の玄米や全粒粉を使ったパンに変えるのがベスト)
2)外食するときは、うどん・ラーメンよりも肉・魚・野菜の摂れる定食ものを
3)食物繊維を含むキャベツやわかめ・昆布などを先に食べるようにする
分子栄養学の視点から食べ方を変えたことで、パニック発作が消えたというケースはたくさん報告されています。
食事の見直しと、整体や鍼治療で体のバランスを整えることで、薬に頼らないで健康になる方法もありますのでぜひご相談ください。